外壁の汚れに高圧洗浄は必要？高圧洗浄の必要性と注意点

外壁の汚れを放置すると、壁の劣化が進むなどのデメリットが生じます。外壁をきれいにするには、高圧洗浄は欠かせない手段のひとつといえます。しかし、「汚れを落とすだけなら、スポンジなどで擦っても良いんじゃないか」と考える方も少なくありません。

この記事では、外壁汚れを落とすための高圧洗浄の必要性と注意点についてご紹介します。

高圧洗浄の必要性

高圧洗浄を自力で行う場合、広範囲に渡る作業となるので手間だと感じる方は少なくありません。以前は洗浄業者であっても、「高圧洗浄をしなくても汚れは落ちる」と考えているところが多いといわれていました。

しかし、現在では高圧洗浄の必要性が見直され、ほとんどの業者で高圧洗浄をおすすめしています。

高圧洗浄で塗料が密着する

外壁はずっと野ざらし状態のため、紫外線や雨風などで塗膜が劣化していきます。その結果塗料が剥がれ落ちたり、チョーキング現象が進みます。高圧洗浄を行うことによって、壁に付着した長年の汚れや劣化した塗料を取り除くことができます。

汚れを取り除いた外壁は、次に外壁塗装を行ったときの塗料の密着性を高めます。

外壁の劣化を防止できる

壁が汚れてしまうと、劣化が進みやすくなります。壁の劣化で生じやすいひび割れは、中に雨などの水や汚れが入り込むことで、住宅自体の腐敗も進行していきます。ひび割れを起こさないためには、外壁のメンテナンスが必要不可欠です。

高圧洗浄はメンテナンスのひとつであり、定期的に汚れを落とすことでひび割れなどのトラブルを予防する手助けをします。

高圧洗浄の種類

高圧洗浄は通常タイプの他に「トルネードタイプ」と「バイオ洗浄タイプ」の3種類を使用する頻度が高いです。市販の高圧洗浄機の多くが通常タイプのものですが、業者に依頼することで場所ごとに適した洗浄が行われます。

ここでは、種類ごとの特徴についてご紹介します。

通常タイプの特徴

通常タイプの高圧洗浄は、円錐状に水を放射します。市販品でよく見かけるタイプで、どんな汚れでも洗い落とすことができます。外壁洗浄以外にも洗車などで使用されやすいタイプですが、威力の問題から頑固すぎる汚れは落ちないことがあります。

トルネードタイプの特徴

ノズルの先端が回るタイプの洗浄機を使用するので、通常の高圧洗浄機よりも強い水圧で洗浄します。通常タイプよりも水が飛び散りにくいといったメリットもあるので、広範囲の洗浄に向いています。

しかし、水圧が強い分操作に失敗すると身体を傷つける恐れもあります。

バイオ洗浄タイプの特徴

近年登場したタイプで、バイオ洗浄液を散布しながら洗浄していきます。壁に付着したカビやコケなどを浮き上がらせるので、壁の奥に根付いたカビもしっかり洗浄できます。洗浄したあともコケやカビが生えにくくなる特徴もあります。

しかし、バイオ洗浄液が庭に飛び散ると、近くの植物が枯れる恐れもあります。使用する場所は植物が近くにない壁が良いでしょう。

高圧洗浄を行う際の注意点

外壁を高圧洗浄する際は、いくつかの注意点をしっかり確認しておくことをおすすめします。洗浄が楽になる分、水圧の強さなどの問題から取り扱いには十分注意しなければなりません。ここでは、高圧洗浄を行う際の注意点についてご紹介します。

高圧洗浄機の噴射口を近付けすぎない

高圧洗浄を行う際は、壁から噴射口を40cmから50cm程度離して行いましょう。壁までの距離が近すぎると、外壁だけでなくシーリング部分も傷める恐れがあります。経年劣化している外壁の場合は、塗装が剥がれやすくなっているので注意してください。

飛び散り防止の対策を行う

大きな圧をかけられた水は壁に当たったとき、周りに水が飛び散りやすくなります。水をかけたくない場所がある場合は、十分に配慮して行わなければなりません。飛散防止シートなどを使用して、なるべく飛び散らないように対策しましょう。

また、近隣の住宅にかかる恐れがある場合は、事前に伝えるなど十分な配慮が必要です。

洗浄前に近隣に報告する

高圧洗浄は、水の飛散以外にも騒音に問題があります。現在販売されている洗浄機は「静音タイプ」のものもあります。静音タイプの洗浄機であれば、迷惑になるほどの音は出ないといわれています。

しかし、通常タイプのものだと80デシベル以上の騒音が出るため、近隣に迷惑がかかってしまいます。業者に依頼すると、事前の挨拶回りを行ってくれるところがほとんどです。不安な場合は一度業者に挨拶回りの有無を確認しましょう。

まとめ