専門知識コラム
2020年08月31日

コロナウイルスの特徴とは?消毒・殺菌で予防が可能かどうかを含めて解説!

今年、中国の武漢で発生した新型コロナウイルスが全世界に広がるという、予想だにしていなかった危機が世界を襲いました。新型のウイルスで漠然と危険性や不安を感じ、消毒や殺菌をいつも以上に行っている人も多いでしょう。

そこで今回は、世界の状況を一変させた新型コロナウイルスとはどういうものか、消毒・殺菌で予防が可能なのかも含めて解説していきます。

再拡大のこの時期の予防のために、まずは敵を知るところからはじめよう!

初夏に一旦落ち着いたとみられていた新型コロナウイルス感染症ですが、夏に入って再拡大へ転じており、世間で騒がれています。再び感染者数が増えてきていることから、まだまだ予断を許さない状況といえるでしょう。

こうした未曽有の危機に対して適切な予防策をとっていくために、まず知っておくべきは「新型コロナウイルス」の正しい知識であり、間違った知識やデマに惑わされてはいけません。

新型コロナウイルスに関連したデマがSNSを通してまことしやかに拡散されることで、不適切な買い占め・転売騒動が起こったことも記憶に新しいことでしょう。こうした危機下におかれている今だからこそ、まずなによりも大切なことは、パニックにならず落ち着き、適切な知識を身につけることです。

この記事ではあらためて、ウイルスの特徴や危険性・予防策をおさらいしてみましょう。

新型コロナウイルス、その特徴とは?

世間を今まさに騒がせている「新型コロナウイルス」とは、どういったものなのでしょうか。ここでは厚生労働省が発表している、「新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)」などを参考に、新型コロナウイルスの特徴を簡単にまとめました。

今回の新型コロナウイルス(SARS-CoV2 /COVID-19)というのは、これまでにも発見されたことのある「コロナウイルス」と呼ばれるウイルス群の一種です。このウイルス群には一般的な風邪の原因となるウイルスや、2003年に騒動となった「重症急性呼吸器症候群(SARS)」、2012年以降中東地域などで発生している「中東呼吸器症候群(MERS)」などが含まれます。

「SARS-CoV2」という名前の通り、今回の新型コロナウイルスはSARSと同じように重症化すると肺炎を引き起こします。空気感染はせず、一般的には「飛沫」「接触」による感染が多いです。

新型コロナウイルスだけがもっている危険性とは?

多くの報道ですでに報告されている通り、今回騒がれている新型コロナウイルスには、非常に特徴的といえる危険性があげられています。

その代表的なものが、「多くの人は感染しても無症状である場合が多い」ことです。とくに30代までの若者を中心に、若年層(40代・50代も含まれる場合も)の場合は、ほとんどの人が発症しません。症状が出る場合でも、発熱や咳といった軽い症状で治ります。

しかし60代以上の高齢者や持病をもっていて抵抗力が落ちている人の場合は重症化しやすく、肺炎が極めて危険なレベルにまで急激に悪化し、最悪の場合は1週間ほどで死に至ることが多いです。今のところ有効な治療薬やワクチンはなく、だれにでも感染・重症化・死亡のリスクがあり、無症状者からも感染します。

中国では重症化率は20%ほどで、激しい咳や呼吸困難、高熱といった症状が出ています。重症化した人のうち5%ほどは、人工呼吸器を装着しなければ呼吸ができないレベルに悪化しており、80歳代では、15%ほどが死に至っているようです。

また、若年層ではかならず安全というわけではなく、20代・30代の人でも、500人に1人くらいは亡くなるほどの死亡率が報告されています。

消毒や殺菌で予防は可能か?

若ければほとんどの人が無症状だからといって、油断できないウイルスです。まして飛沫感染や接触感染で感染が拡大するため、ウイルスが手につかないように注意する必要があります。そのためには消毒や殺菌を徹底する必要がありますが、はたして消毒や殺菌は予防に有効なのでしょうか。

結論からいえば、「アルコール消毒」や「殺菌作用のある石鹸やソープ」などでの、消毒・除菌で予防は可能です。これは今回の新型コロナウイルスが「エンベロープ型」といって、アルコールに溶けやすい外膜(エンベロープ)をもったウイルスだからです。そしてこうした消毒・殺菌方法については、「独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)」によって有効性評価が出ています。

基本的に飛沫接触感染を防ぐには、自分の手指だけでなく、外出の際に着ていた服やズボンや靴などの消毒・殺菌も必要です。この有効性評価では、「人の手指」と「モノ」両方の消毒・殺菌に対して評価を出しています。両方に対して有効性がある消毒方法は、以下の2つのみです。

・水および石鹸による洗浄(手洗い・うがい)
・アルコール消毒液による消毒・殺菌(アルコールハンドジェルや消毒スプレーなど)

なお、よく名前のあがる「次亜塩素酸水」や「安定化二酸化塩素」は、この2つのうち「モノ」に対しての有効性しか評価されていません。しかし施設内での消毒・殺菌効果は抜群で、共用の椅子や机・手すりなど、だれもが触れる場所への消毒・殺菌を行うために使用されています。

また、「洗剤など手指用以外の界面活性剤」も、新型コロナに対する消毒殺菌効果が有効であると評価されているのです。

まとめ

今回は新型コロナウイルスについて、特徴と危険性などを一通り解説してきました。新型コロナはエンベロープウイルスなので、アルコール消毒はとくに有効であり、ほとんどの施設に消毒液が設置されています。しかしそれだけでは不十分で、複数の人が使う設備や家具などの消毒や殺菌を併用しなければ意味がありません。

「アルケミスト」では、消毒・殺菌専門の業者と提携しています。さらに天然素材で人体への影響が少ない「次亜塩素酸水」などを用いて消毒・殺菌を行ったうえで、その効果を持続させるために「無光触媒コーティング」を施しているのです。

空気中に水や酸素があれば効果が発揮され、殺菌状態の維持だけでなく、耐変色や防汚などの効果もあります。施設内の消毒・殺菌にお悩みの方は、ぜひ一度弊社にご相談ください。