無光触媒コーティングはどういうところに利用できる?導入方法や施工例を解説!
建物に対するコーティングには、基本的に建物を劣化や汚れから守る役割があることがよく知られています。しかし近年ではそれだけでなく、消臭・抗菌効果などさまざまな付加価値をつけることが期待される、新しいコーティングが生まれています。たとえば光反応を必要とせずに効果を発揮する、「無光触媒コーティング」などです。
そこで今回は、無光触媒コーティングがどういったもので、どのようなところに利用できるのか、詳しく解説していきます。
コーティングってそもそも何?
まずは簡単に、コーティングとはどういったものかを簡単に振り返っておきましょう。
コーティングとは対象物に特殊なコーティング剤を塗布し、劣化や裂傷・長期的な退色などの危険から建物や室内の家具などを守ることを指します。建物にとって避けられない劣化や、衝撃を受けて破損するなどの突発的なものまで、あらゆる外的リスクから対象を保護するという役割を担っています。
無光触媒コーティングとはどういったもの?
無光触媒コーティングについて語る前に、まずは従来行われている「光触媒コーティング」について説明していきましょう。
「光触媒」とは、簡単に説明すると光を受けることで消臭・抗菌・除菌・防汚効果などを発揮する役割のある物質です。なお触媒を非常に簡潔に定義づけるとしたら、「ほかの物質との反応を促し、それ自体はとくに変化しない」という働きをもつ物質といえます。
ちなみにここでいう「光」とは、かつては紫外線(≒日光)のみでしたが、現在では室内照明などの人工の光も対象なっています。
まとめると光触媒コーティングとは、周りの物質の反応を促進させる光触媒という物質を建物や窓ガラスに塗布し、光に反応して消臭・抗菌・防汚効果などの効果を発揮することで、建物や窓ガラスなどを外的な要因から保護するものです。
それに対して「無光触媒コーティング」というのは、文字通り「光がない場所でも、消臭・抗菌・除菌・防汚効果を発揮することが期待される物質」を、コーティングすることです。
利用できる場所①:外壁面・窓ガラス
無光触媒コーティングを利用できる場所の例として、まずあげられるのは「外壁面」や「窓ガラス」です。常に外気や外候に晒されて汚れることが多い外壁や窓ガラスに親水性を与えると、外壁やガラスにかかる雨水や散水が自然に塗膜と調和し、汚れを浮き上がらせて洗い流し、防汚効果を発揮します。
また無光触媒コーティングによって、窒素酸化物や硫黄酸化物を分解し、それらの物質による汚染を防ぐ効果も期待できます。
このように、コーティング自体が汚れをつきにくくするので、清掃や修繕のコストを大幅に減少させられる可能性が高いです。
利用できる場所②:水回りや収納などの生活空間
無光触媒コーティングは、建物内部の生活の場や居住空間においても利用可能です。
たとえば部屋の壁やドアなどに施工することで、ホルムアルデヒドや揮発性有機化合物(VOC)など、シックハウス症候群・シックスクール症候群の原因となる有害物質を分解することが可能です。
またアセトアルデヒドや、硫化水素といった家のなかの嫌な臭いのもとになる物質の分解を促進してくれるので、消臭効果を発揮してくれます。新型コロナなどのエンベロープ型ウイルスに対する高い抗菌殺菌効果も期待できます。
そして家のなかでも、とくに湿気が溜まりやすい浴槽やお風呂・キッチン・トイレなどの水回りや、収納・押し入れなどの湿気がこもってしまいがちな場所に対してコーティングを行えば、高い抗菌効果により防カビ効果も期待できるでしょう。
まとめ
今回は無光触媒コーティングの利用について、コーティングの説明から無光触媒コーティングのメリットまでを解説しました。光を必要とせずにさまざまな効果を期待できることで生まれるメリットは大きく、人工光を照らす必要がないので自然な生活リズムも阻害しません。
「アルケミスト」では、このような無光触媒コーティングの施工を行っています。無光触媒コーティングについての積極的な情報発信を行っており、豊富なエビデンスにもとづく無光触媒コーティングの効果やその仕組みについても、公式サイトで詳細に解説していますので、ぜひ一度サイトをご覧ください。